うんちは大きな便り!!

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最近、腸内フローラとか腸内細菌とか腸管免疫とか、たくさんの腸内細菌のことを取り上げたTV番組や雑誌やネットの記事を目にするようになりました。
その内容を見るとガンも糖尿病も高血圧も心臓病も、また認知症やうつ病、アレルギーやアトピー性皮膚炎、肥満や老化や性格までもが腸内細菌と深く関わっているというから驚きです。

2013年に理化学研究所が腸内フローラの研究発表をして以来、世界の公共機関で腸内細菌叢の研究が盛んに行われるようになりました。また、2014年の9月に同研究所と癌研究会有明病院がアリアケ菌なる名前の腸内細菌を発見、発表し大きな話題になりました。
※アリアケ菌が出す代謝物質DCAは細胞の老化を促進します。老化した細胞が発ガン物質をまき散らし周りの細胞をガン化させるというメカニズムが解明されました。ちなみに、大腸ガン、肝臓がん、乳がん、前立腺ガンなどはアリアケ菌が関与している事も解ってきました。また、アリアケ菌は肥満になると増えるそうです。

10年くらい前までは、善玉乳酸菌の代表はビフィズス菌、悪玉菌の代表はウェルシュ菌という説明にプラスして乳酸菌関連商品販売メーカーが独自の乳酸菌を研究開発して商品化してCMを流していたようなイメージでしたね。
しかし、科学の進歩により現在に於いては200種類以上の腸内細菌が発見解明されるまでに至ってきました。
ちなみに腸内細菌の種類は500種〜1000種と言われています。

また、人それぞれの手相ならぬ〝腸内細菌相〟がわかるようになってきました。
自分の腸の中にいる200種類の菌を分析し特定して棒グラフによって示せるようになりました。その様相に応じて自分はアレルギー体質ですとか肥満体質ですとか癌になりやすい体質ですとかが解るようになってきました。
まだまだ未解明の腸内細菌の方が多いにもかかわらず、これだけの病気に関与しているのであれば、全ての腸内細菌が解明されれば、ほとんどの病気が改善可能になってくると考えるのは必然ですよね。
腸の中の環境を整えておくことが万病の予防になるということですね。
では、腸内環境を自分でチェックする方法はあるのでしょうか?

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実はすごかった。うんちの役割

実は、うんちは、大きな便りです。
うんちの状態を確認すれば、簡単に健康状態を把握することが出来てしまいます。
でも、健康的なうんちとは、実はどのような状態を言うのでしょうか?

健康的なうんちの見分け方


バナナ便とよく言われるように、黄色いバナナのような便で水にプカプカ浮かぶ便を健康的なうんちと言います。みなさんが思っているよりも、はるかに黄色い便です。

理想は赤ちゃんの黄色いうんち

赤ちゃんのうんちを思い出してみてください。
赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときは、腸の中に悪玉菌が存在していません。そして赤ちゃんが産まれて産声を上げた瞬間から呼吸とともに雑菌が体内に入り出します。
また、成長する過程で色々なものを舐めたりしながら雑菌を体内に取り込みます。また、離乳食を始めた頃から悪玉菌が増え始めます。
善玉菌が圧倒的に多いこの時期の赤ちゃんのうんちは黄色く、水にプカプカ浮きます。
赤ちゃんのうんちが理想的な健康うんちです。自分のそれと比べてみてくださいね。

実際の腸内細菌の数と、理想のバランス

腸内細菌は、善玉菌が20%、悪玉菌が10%、日和見菌が70%のバランスで存在しています。
そして、日和見菌が善玉菌の味方をしている状態が健康的な腸内細菌の状態です。善玉菌が圧倒的に有利な状態の時は、腸の中が発酵している状態になります。悪玉菌が圧倒的に多い状態の時は腐敗している状態です。
悪玉菌が優位であればあるほどうんちは腐敗して黒ずんでいきます。
腐敗すればするほどアリアケ菌などの悪玉菌が活性化して老化物質や肥満物質やガスなどを大量に発生させ大腸から体内に吸収されていきます。健康なうんちやおならは臭くないと言うこともしっかりと理解しておきましょう。

うんちの成分を分析

ここで、うんちの成分を分析してみましょう。
1番多い成分は水分で、60%を占めています。
2番目は腸壁の細胞で、20〜25%です。ターンオーバーで押し上げられた皮膚が垢となって落ちるように消化という重労働を強いられた細胞が剥がれ落ちるのです。
3番目は腸内細菌の死骸で、10〜15%です。雑菌やウイルス、添加物や農薬などの有害な物質と戦ったり、消化しきれていない食べ物を必死に消化した結果です。
そして残りの5%が食べカスです。

たくさん食べたからうんちがいっぱい出たと思っている方がほとんどだと思われますが、このような観点から見ると、たくさん食べると腸壁や腸内細菌の負担が大きくなって、ボロボロになることがお分かりいただけたと思います。

健康的なうんちを目指すためにできること

健康的なうんちをするために気を付けることとは?

    ①食べ過ぎない
    ②野菜を中心に食べる(食物繊維は善玉菌の大好物)
    ③肉を減らす(肉は悪玉菌の大好物)
    ④添加物や農薬や砂糖を減らす
    ⑤睡眠時間をしっかりとる(ゴールデンタイムにしっかり寝る)
    ⑥適度な運動
    ⑦適度なストレス
    ⑧冷たいものを飲まない

健康的なうんちをして万病の予防、改善をこころみてはいかがでしょうか。

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