暦の上では、立春を迎え春になりましたがまだまだ寒い日が続いていますね。
手や足の指先が冷たくて・・・しもやけが出来てかゆい・・・。まだまだこのような症状でお困りの方が多くいらっしゃる季節だと思いますが、手や足が冷たいときに、ほとんどの方は冷たい指先を温めていませんか?実はこれが慢性の冷え症を作り出している原因なのです。
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身体を温めるためには、まずお腹を温めましょう
身体にとって一番冷えてはいけない場所は『お腹』です。多くの臓器が集まるお腹が冷えていると感じた脳が、心臓から一番遠く、血液が減っても影響が出にくい手先や足先の血液をお腹に集めて温めようとします。これが手足の冷えのメカニズムです。
ここで手足が冷たいからと手足の指先を温めてしまうと、脳は「血液が少ないはずなのに、なんであったかいのだろう???」と錯覚を起こしてしまい、「血液を戻さなくても大丈夫だ!!」と誤った判断をしてしまい、手足に血液を戻さなくなってしまいます。このメカニズムが慢性的な冷え性につながっています。
身体が冷えると心も冷える?!
実は体が冷えると、心も冷える事が分かってきました。
この事実は、統合医療や代替医療に携わる医師の方々が統計的に判断して、この関連性に気付いたようです。
では、心が冷えるとはどういう感じなのでしょうか?もちろんこれは、心が冷たい人を意味するわけではありません。喜怒哀楽の感覚が希薄になってしまっている人、感情表現が苦手な人のことを『心が冷えている人』と表現しています。
楽しいときに心の底から喜べないとか・・・嬉しいときに心から感動できないとか・・・とても寂しいことです。しかし、現実問題として無感動な人って増えていることを感じたことはありませんか?
常にストレスがかかる生活を続けていて心が冷えてくると、まるで呼応するかのように身体も冷えてくるそうです。この逆もあり、身体が冷えてくると心も冷えてくるという相関関係まであるようです。
心が冷えてしまう流れ
①身体が冷える
②血液循環の低下
③代謝の異常
④便秘などの腸内環境の低下
⑤ホルモン分泌の低下
⑥自律神経の異常
⑦心が冷える
身体はすべて繋がっています。鶏が先か、卵が先か?のように、身体の冷えが先か、心の冷えが先か?ココロとカラダの冷えは万病に繋がっていきます。冷えの無い生活習慣を心がけましょう。
手足の冷えを改善するポイント
いつも手足が冷たくてお困りの方は、常にお腹を温めようにすると、徐々に冷え症は改善していきます。もちろん、お腹を冷やすような食べ物や飲み物を控えるなどの生活習慣も併せて改善していきましょう。
隠れ冷えにご用心!!
何らかの理由で血流が悪くなり体温が下がってしまった低体温の状態を冷えと言いますが、実は日本人の90%が冷え症と言われています。9割というと日本人のほとんどの方が冷え性といえますし、多くの方が実は自覚がないまま、隠れ冷え症といえます。