医療大麻の波が世界中に広がっている

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医療大麻という言葉をテレビなどのニュースで最近よく耳にするようになりました。アメリカやカナダをはじめとしてヨーロッパ各国やアジアの国まで世界的に大麻の合法化が進んできています。そのきっかけとなったのが、2013年8月にアメリカのCNNというテレビ局が放映した番組でした。「WEED」と題した番組で主人公は、シャーロットちゃんと言う名前のコロラド州に住む双子の姉妹の妹でした。

シャーロットちゃんは、生後3か月くらいから頻繁に痙攣をおこすようになり、何度も入退院を繰り返して様々な検査を受けますが原因は分からないままでした。日常的に起こる酷い痙攣の発作を抑えるために中毒性の強い副作用を持つ薬を投与しますが、一向に症状は良くなりませんでした。シャーロットちゃんが2歳半になるころ、彼女の病名がドベラ症候群と判明いたしました。この病気は、乳児重症ミオクロニーてんかんともいわれる、乳幼児期に発症する難治性のてんかんです。日本でも難病指定されている原因不明の治療法もない病気です。

そんなある日、シャーロットちゃんの父親がカリフォルニア州に住む男の子のビデオを目にしました。娘と同じドラべ症候群を患う男の子は、CBDと呼ばれる薬効成分が多く含まれる品種の大麻を使用して治療に成功していました。週に300回以上の痙攣に見舞われ、心肺停止にまで陥った娘を救うためには、最後の手段として大麻を使用するしか方法はないと決断しました。そして、CBD濃度の高い医療用の大麻を治療に使ったところシャーロットちゃんの発作が殆ど収まりました。

このテレビの放映がきっかけで、医療大麻の有効性が問われ、臨床データなどを全米だけで20,000件以上を行って250以上の疾患に有効であることが判り、世界的に広まってきました。日本でも臨床が始まっていて医療大麻の幕開けに大きく踏み出してきています。

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