CBDの抽出方法について

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CBD製品には、色々なものが販売されるようになってきました。CBDオイルから始まり、VAPE、化粧品、バーム、グミ、ミネラルウォーターなど様々な商品が開発されています。CBDが注目を集め始めた初期の頃は、昔ながらの製法でCBDを抽出しておりましたが、最近では効率を上げるためや、品質を上げるために色々な方法で作られるようになってきました。まさにCBD市場の拡大と共に革新的な抽出方法が開発されて、汚染の少ない、信頼できる商品も開発されるようになっています。抽出法を大きく2つに分けると、器械的抽出方法と科学的抽出方法に分けられます。

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■機械的抽出方法(溶剤を使用しない)

1、キーフ

樹脂を含むトリコーム(葉や花穂、茎などの表皮の毛の伸びた部分)だけを、きめの細かいフィルターでふるい落としたものです。キーフとは、樹脂の詰まったトリコームだけを集めただけの単純な製法を言います。樹脂を採取するのに1番シンプルで簡単な方法と言えます。海外などの様に、大麻が合法の国では、問題がないですが、日本で製品化する場合は、適した方法とは言えません。

2、ドライシーブ(ドライシフト)

キーフを作る時よりさらに目の細かいフィルターを使い、トリコームの茎部分を取り去り、カンナビノイドを豊富に含む、花穂や葉の部分だけを使用して抽出します。大麻の花穂と葉の部位を違法としている日本には、やはり不向きな方法と言えます。

3、ハシシ(ハッシュ)

ハシシは、もっとも古くからある大麻のコンセントレート(濃縮法)で、何百年も前から使われてきた方法です。分離されたトリコームを機械的な圧力をかけて固めたものです。圧力をかけることでトリコームが破れて、中に含まれる油分を含んだ樹脂が固まって、濃厚で砕けやすいペースト状のものが出来ます。高利水を使って抽出するのが一般的です。ハシシは、昔ながらのナチュラルな製品ですが、製造に手間がかかるので、商業と言うよりは、個人用として古くから愛されるやり方と言えるでしょう。

4、ロジン

完全にナチュラルで溶剤を使わず、トリコームに含まれるカンナビノイドやテルペンやその他の有益な化合物をすべて保持できる方法として、近年人気が高まっているコンセントレート(濃縮)製法です。原料である大麻草に熱と圧力をかけることで、トリコームから樹脂がしみだして琥珀色のコンセントレートが出来ます。マリファナやヘンプなど医療用にも産業用にも使えるので非常に有益な方法として重宝されています。

■科学的抽出方法(溶剤を使用する)

二十世紀の前半に大麻が違法として禁じられるまで、アルコールを使った大麻チンキと比べると、現在の科学的抽出法は、技術的にも科学的にも格段の進歩をしています。科学的抽出法に使用される溶剤には、様々な物が在り、溶剤の抽出力によりカンナビノイド、テルペン、フラボノイド、クロロフィルなどの抽出が出来ます。抽出できる植物性化学物質の種類や量などは溶剤の種類によって異なります。製造業者は、費用、安全性、最終的に作りたい製品などを考慮して、抽出方法を決めています。

科学的抽出法の場合は、抽出が完了したら、樹脂を含んだオイル状の物から溶剤を除去いたします。アイソレートやディスティレートなどの抽出も可能な方法ですが、抽出技術のレベルに達していない業者も散見されるため、粗悪品なども市場に出回るケースもあることを知っておいていただきたいと思います。

※製品の価格は、抽出方法によって大きく異なってきます。高価な機材と熟達した技術者が必要なものもあります。製造者側として現在1番費用が掛かる方法は、超臨界CO2抽出法です。(エタノール抽出、ブタンなどの比較的安価な溶剤を使った抽出法もあります。)

※機械的抽出法の場合は、ロジン式で科学的抽出法の場合は、超臨界CO2抽出法が、信頼のおける方法だと考えます。消費者が、厳しい目で商品を見ることで、取り扱うメーカーが成長できるものと考えています。

 

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